Interview 01 小規模バイオマス発電への
ニーズの高まり、地方の雇用創出。
今大きなやりがいを感じています。

福田 貴徳 / FUKUTA TAKANORI

2015年入社
所属:電源開発グループ・開発推進部 部長
前職:機械メーカーにて購買・経理・海外事業管理および海外勤務を経験

※掲載内容は取材当時のものです

所属:電源開発グループ・開発推進部 部長

Profile

福田 貴徳

機械メーカーに約20年勤めた後、2015年にシン・エナジーに入社。バイオマス発電事業の開発営業を担当。小規模発電事業の案件発掘・許認可取得・工事・運営までのスキーム構築と、全国への事業展開に注力している。新規分野のため枠組みづくりから業務の標準化まで多様な業務をこなし、所属部署の拡大に貢献。最近では仕事の成果を出しつつ、平日でも家族との時間を確保できるように、スピード感を意識して仕事に取り組んでいる。

Chapter1―事業を形作る広範囲の業務を担当。それが大変でもあり、やりがいでもある―

現在は 木質バイオマス発電 の開発営業を担当しています。具体的には事業の組成可能な候補地条件と地元のパートナーを見つけて提案し、まずは事業を形作ること、そして許認可をとり、仕様を決めて、工事の発注、資金調達といった所を取りまとめるのが、まず一つ大きな仕事です。その後、社内の別の部署が工事を進めますが、工事完了後、稼働させる段で 発電所応援事業の管理がまた私の仕事として戻ってくるという流れです。
日々の業務としては、案件発掘で有望な所を訪問して提案する、自治体に説明に出向いて了解をとる、地元パートナーや候補地の地権者、近隣の方に説明に伺って許可を頂く他、資金調達のための資料を作成・説明するなど、様々な仕事に携わっています。

本社は神戸なのですが、候補地は全国各地にあります。毎週自分で足を運ぶわけにもいきませんので、地元パートナーを見つけて、通常そこを窓口にしています。自分はひと月に1、2回とか、ポイントポイントで訪問しながら進めるようにしています。

シン・エナジーに入社したのは2015年。それまでは機械メーカー勤務でした。営業や事業管理などの管理業務を色々とやっておりましたが、組織自体が大きかったので、今よりも担当の案件数は少なく、分業制で担当範囲も少し狭かったですね。今は案件数も担当範囲も広くなり、それが大変でもあり、やりがいでもあります。

Chapter2―積み重ねてきたノウハウと実績、それが強みになる―

入社時点で、部署はまだ私を含む3人でしたが、今は関連部署合わせて10人程になり、会社の売上も100億円から300億円ちかくへと伸び、事業の規模も件数も増えました。
それによって、世間の注目度や期待値も上がり、お客様の方から声をかけて頂くなど、周りの見る目も変わってきたなと感じます。

当時の創エネ事業(再生可能エネルギー)の状況は、太陽光発電や地熱発電の実績があっても、木質バイオマス発電は実績がない中で進めなければならないため、お客様も我々も暗中模索な部分がありました。そこで当社の標準的な設定をしっかり説明しながらも、地元のニーズにしっかり耳を傾けて、どこまでできるか「調整」を大切にしてきました。例えば、発電のための燃料となる材料が足りないとか、木の種類も杉・檜など均一なものは難しいためバラバラになってしまうなど、条件が合わないことが多くありました。そこは発電機の運転の仕方で対応するなど、様々なノウハウを蓄積してきました。また社内の別案件で蓄積している太陽光の経験や知識を応用して、乗り越えたケースもあります。

今は実績も増え、世の中の大きな流れも小規模へのニーズが高まっているのを感じます。日本では木質バイオマス自体が新たな分野になるので、当社が先導しなければいけない部分がある。そこが難しいところですが、そこを超えると逆に強みになると考えています。全体のフローに関しても実績を重ねるごとに様々な事案が積み上がってくるので、常に練り直しています。業務は誰もが同じようにできるように形作らないといけないので、継続して取り組むべき大きな課題です。

エネルギーコストの地域外流出から循環へ

Chapter3―地元パートナーと手を組んで、小規模バイオマス発電を全国へ―

今部内でも仕事の流れの見える化、効率化、標準化を進めたいと思っています。開発の段階では土地や地権者など、調整事項も多い。そうであれば進め方や、入り口の判断基準を明確にして、こういう条件なら進めましょうとか、段階ごとにステップの基準を明確に決めて、みんながスムーズに仕事を進められるようにすることが、効率化の面でも、事業のスピード化の面でも重要だと思っています。

今後は小規模な木質バイオマス発電を全国に広げたいですね。地元との関係を考えると、なんでもかんでも自社にとりこまず、重要な部分のノウハウを当社でしっかり固めた上で、残りは地元パートナーに任せるという仕組みを作りたいですね。地元側も神戸の本社とのやり取りでは距離を感じてしまいます。地元パートナーがいることで、地元の事業という色合いも強まるし、経済的にも地元にまわる分が増えますからね。事業として成立させないといけませんが、長期的に地元との良好な関係を構築できればいいなと思います。

Why ?―シン・エナジーを選んだ理由―

当社が行っている中小規模の再エネ拡大という事業内容に魅力を感じました。特に木質バイオマスは伸長分野で、世の中全体のニーズが今後も高まっていきます。しかも小規模はニーズが多い一方でまだ成功例が多くありません。当社は大企業と違ってニッチ市場を追求できる規模感、人員の良さ、資金調達など、ちょうどいい立場にあります。この大きな流れに乗れているということが、私自身の大きなやりがいにつながっています。

また木質バイオマス発電は、雇用創出の面でも大きな意義があります。林業のある場所は、地方の山間部で振興が必要な所が多いんです。林業も衰退し木材を多く出荷できないので小規模になる。そういった地域では木を燃料とした木質バイオマスへの自治体や地域のニーズは非常に大きいですから、事業を進めていく上で大きなモチベーションになりますね。

One day schedule― ある1日のスケジュール ―

  • 午前

    朝礼・メールチェック後、部内ミーティング。その後は契約書申請。

  • 午後

    打ち合わせのため外出。

  • 夕方

    帰社後は社内勉強会にも参加。

Career path-キャリアパス-

  • 1996年

    機械メーカーに入社し、購買担当。

  • 2000年

    同社にて経理を担当。

  • 2004年

    海外事業管理担当。海外子会社の運営・再編を担当。

  • 2009年

    アメリカ子会社に出向。営業支援事業管理担当。

  • 2013年

    交通システム海外営業担当。(南アジア担当)

  • 2015年

    シン・エナジーに入社し、開発推進部に所属。バイオマス開発営業を担当。

Future― これからの夢、目標 ―

最近は仕事だけでなく、週末にはジョギングするなどしっかり体を動かすようにしています。また娘と一緒に水泳に行くこともあります。
近年「働き方改革」とよく言われていますが、仕事で成果を出すのは当たり前であり、スピード感をもって対応することを大事にしています。
休みの日だけでなく、平日も子どもと過ごせる時間をとりたいなと思っています。できればいっしょに夕食がとれる時間には、帰れるようにしたいですね。