Interview 08 事業を実現させるには、人との信頼関係が一番重要。
地元の方々に信頼され、
「ありがとう」と言われるようになることが私の夢です。

若井 百香/WAKAI MOMOKA

所属:電源開発グループ バイオマス部
2018年入社
新卒

※掲載内容は取材当時のものです

所属:電源開発グループ バイオマス部

Profile

若井百香

新卒入社して2年が経ち、今年3年目。大学では森林科学科に所属し、生物学的、物理学的視点から「木」について学んできた。現在は、エネルギーの視点から「木」について日々考えている。2年間、実家の京都から通勤していたが、最近、人生初の一人暮らしを始めた。新生活にわくわくしつつ、不安もあるが、新鮮な気持ちで充実した毎日を送っている。

Chapter1―地元の方々のために事業を実現させることに使命感を感じながら、根気強く取り組む―

担当エリアの近畿、四国を中心として、木質バイオマスを活用した発電事業および熱供給事業、それに関連して、地方自治体へのまちづくりのご提案などに携わっています。

発電事業
事業計画の策定から林業家との材調達の調整、FIT売電するための電力会社や経産省へ提出する書類手続き、出資者の調整など幅広い業務を担当しています。一つの発電所が稼働するまでに少なくとも2~3年はかかりますので、地元の方々のため、事業を実現させることに使命感を感じながら、根気強く取り組んでいます。

熱供給事業
昨年から本格的に動き出した事業で、化石燃料でボイラーを焚いて熱を使用しているお客様に対して、バイオマスボイラーを活用した熱供給をご提案しています。発電事業の業務よりも、営業らしい業務が多く、お客様の課題や求めていることをどう織り込んで提案するか、常にお客様の立場で考えられるよう気を付けています。

地方自治体へのまちづくりのご提案
各自治体の抱える課題に対して、当社の得意とするエネルギーの観点から、まちの経済・資源が循環する仕組みを考え、ご提案しています。実現可能かどうかの事業性調査を経て、実際に設備やシステムの導入を実施することを目指しています。

Chapter2―事業推進には、地元の方からの賛同を得ることはとても重要―

バイオマス事業に携わるようになり、徐々に林業業界について理解が進んできました。林業には多くの根深い課題があります。補助金なしには経済性が出ない状態であり、施業の効率化など進んでいない業者が多いということや、業者間での情報格差があること。獣害被害が多く、植林が進んでいないことや、高齢化・人員不足の問題など。これらの問題はどれも発電事業に繋がってきます。
特に直面しているのは、人員不足で、山に木はあっても出す人がいないという問題です。

現在、担当案件では、元々計画していた規模を縮小し、複数の地元林業家にお声がけし、材の安定供給について調整を行っています。同一県内にすでに大型バイオマス発電所があるため、材の調達が容易ではない地域ですが、地元林業家から協力したいとの声を頂き、事業実現に向けて着実に動いています。
事業推進には、地元の方からの賛同を得ることはとても重要です。材をただ供給するだけでなく、バイオマス発電所ができることによってどういったメリットがあるのかを伝えなくてはなりません。地元の方々で発電所を運営して頂き、利益が地元に落ちる事業であることをご理解いただいたうえで、材の供給にご協力頂くよう調整しています。一つの案件に対して、様々な課題をクリアしていかなければならない事業ですが、地元の方々の思いを実現するというやりがい・使命感をもって取り組んでいます。

スキーム図

Chapter3―地元の方々に信頼され、「ありがとう」と言われるようになること―

発電事業は、最低でも事業開始までに2~3年かかる長期のプロジェクトです。そのため、担当している案件を最後までやり抜くことが今の大きな目標です。

また、事業を実現させるには、知識や経験も必要ですが、人との信頼関係が一番重要だと感じています。FITによる売電事業は、20年間続く事業でもありますので、地元の方々に信頼され、「ありがとう」と言われるようになることが私の夢です。また、より大きな目標として、再エネ事業を推進し、日本のエネルギーを変えていくこと、そして、世界の地球温暖化問題の解決に貢献したいと考えています。

Why ?―シン・エナジーを選んだ理由―

元々、大学で森林科学科を専攻していたこともあり、自然や環境に強い関心がありました。エネルギー業界に携わることが、環境問題への貢献につながる近道だと感じていたこともあり、木質エネルギー分野への進学か、就職かで迷っていた時期に、偶然この会社に出会いました。私は、シン・エナジーしか選考を受けていません。会社の理念や、代表の熱い思いに共感し、「ご縁」を信じて入社しました。その他にも、社歴に関係なく、実力が評価される環境があり、風通しのいい雰囲気がとても魅力的だと感じたことも入社を決めた理由の一つです。 入社して仕事を始めてみて、幅広い分野でチャレンジできる機会が確かにあって、自分の成長を日々実感しています。まだまだ未熟者ですが、これからも多くのことを吸収して自分のものにしていきたいと思っています。

One day schedule― ある1日のスケジュール ―

  • 午前

    定例ミーティングの参加。案件スケジュールの整理・確認。

  • 午後

    林業家、自治体との面談アポイント調整。打合せ資料の作成。

  • 夕方

    上長とのちょいガヤにて資料内容確認。資料の訂正。

Career path-キャリアパス-

  • 2018年4月

    入社

  • 2018年5月

    開発推進部(現在のバイオマス部)配属。担当案件を徐々にもち、地元調整・許認可の諸手続きを行う。

  • 2019年9月

    新卒採用プロジェクトに参加。内定者へのフォローや、2021年卒の新卒採用に携わる。

  • 2019年10月

    地域プロデュース部で社内複業開始。自治体へのまちづくり提案に参加。

Future― これからの夢、目標 ―

幅広い視野で物事を俯瞰して見ることができるよう、分野問わず多様な経験をしたいと思っています。具体的には、年に一度は行ったことのない場所に旅行したり、海外からホームステイを受入れたりし、文化や生活環境の異なる人と接するなど実践しています。
また、業務に関わる資格取得や、読書など積極的に取り組んでいきたいと思います。