Interview 09 次々に新しいことに挑戦できるので、
やる気次第で多様なキャリア形成ができる環境と思います。
志に共感できるかという点も重視しています。

松永 健吾/MATSUNAGA KENGO

所属:技術グループ 技術部 課長
2016年入社
前職:機械メーカー、建築設備会社にて施工管理を担当

※掲載内容は取材当時のものです

所属:技術グループ 技術部 課長

Profile

松永健吾

大学卒業後、機械メーカーに入社しプラントの施工管理を経験。その後、大学に入り直し海外プロジェクトに参画。インドと往復しつつ博士号取得するも、エンジニアとしての道を選び、建築設備会社に所属する。2016年にシン・エナジーに入社。施工管理の経験を買われ、省エネ工事や発電所の建設工事を担当する。現在ではプロジェクトの計画、設計から、稼働後の維持管理まで幅広く携わりつつ、若手の教育にも力を入れている。

Chapter1―まわりの人に助けてもらいながらプロジェクトを前に進める―

現在は、木質バイオマス発電所を中心に、開発グループが営業した案件について、工事の計画・設計、工程管理、予算管理を主に担当しています。新規案件の内容を精査し、予算や工程を考慮しつつ、発電事業として長く継続できるよう合理的な設備や配置計画を、協力業者を巻き込んで具体化していくことが主な仕事です。
発電所建設自体は業務の一部でしかなく、FIT20年後も見据えて採算が成り立つように事業全体を見据えて計画することが、今注力している点です。計画時の設備選定、配置計画、無駄のない熱利用、廃棄物の有効利用、建設コストおよびランニングコストの最小化など、突き詰めるべき項目は多様にあります。これまで建設した発電所の経験を活かし、苦労した点や成功・失敗を新規案件に反映して、より良いものにしていくことが課題です。

私自身は機械設備の工事経験しかありませんでしたが、今の仕事は建築や電気など幅広く専門性が求められるため、仕事の幅が大きく広がりました。分からない分野は社内メンバーや協力業者など、まわりの人に助けてもらいながらプロジェクトを前に進めています。日々学ぶことが多い仕事です。

Chapter2―過去の経験一つひとつが結びついて、点が線になって今、目の前の仕事にきちんと繋がっている―

愛媛県の内子バイオマス発電所の建設工事は、私がシン・エナジーに入社してから初めて、現場代理人として実行予算の組立てから設計、施工管理、運転管理まで一貫して携わった工事で思い入れがあります。

私の内子での仕事を振り返ってみると、たまたまですが、この仕事をやりぬく上で助けとなるスキルを持ち、準備できていたことに気づきました。たとえば工事の現場管理。これは前職含めて6年の経験をもっていたのでなんとかなりました。次に英語。海外メーカー品を扱うためドイツ人と工事や試運転でのコミュニケーションに必要でした。これは私が以前インドに1年くらい仕事で行っていた時に身につけた英語経験が役立ちました。他にも試運転の膨大なデータ解析やチームのマネジメントなど、これまで経験をフル活用して、なんとか取り組めました。

このようなスキルは、内子の現場をやるために事前に身につけたわけではもちろんなく、今振り返ってみると、過去の経験一つひとつが結びついて、点が線になって今、目の前の仕事にきちんと繋がっていたのだと実感できます。さらにここから次のキャリアに結びつけるには、新たな点(挑戦)が必要になります。私は、キャリア形成とは学び続けること、学び続けられる環境やポジションにステップアップしていくことだと思います。今の仕事では次々に新しいことに挑戦できるので、やる気次第で多様なキャリア形成ができる環境と思います。

Chapter3―目標はエネルギー自給のパッケージ化と、若手の教育に力を入れて強い組織を作ること―

目標は大きく二つです。

一つは、地域のエネルギーを地域で自給するモデルケースを作りパッケージ化することです。いったん定型モデルをつくれば、水平展開も容易となり事業スピードも加速します。バイオマス発電所も挑戦して3年目ですが、まだまだ経験不足もあり手探りなところも多いです。それでも、FITや補助金なしで事業として成り立つ方法を確立すれば、多くの地域に経済効果を生むと信じています。目指す未来のエネルギー網を創るために、まずは実績づくりとパッケージ化が当面の目標です。

もう一つは、若手の教育に力を入れ、強い組織を作ることです。OJTだけでは限界があるので、勉強会を毎週行い知識の向上に努めたり、毎月工事の失敗事例を共有して一人の経験から全員で学んだり、より早く成長するためにできることを考えながら実践しているところです。目の前の仕事に追われがちですが、教育にしっかり時間を割いて、選手層の厚い強い組織を作りたい。市場価値が高いにもかかわらず、それでも当社を選んでくれる学生が集まれば最強ですね。

Why ?―シン・エナジーを選んだ理由―

もともと環境問題に興味があり、環境について学べる大学に進学していました。転職経験の紆余曲折を経て、やりたい仕事と自分のスキルを見直した結果、やはり環境問題の解決に貢献する仕事に携わりたいという初心に帰り、エネルギー業界に興味を持ちました。再生可能エネルギーに惹かれた理由は、電力の自給自足の必要性だけでなく、地域活性化、廃棄物の資源活用など、多くの社会課題を解決する手段になりうる可能性があるからです。 以前は成長できる場所を意識して仕事を選んでいましたが、今は志に共感できるかという点も重視しています。「未来の子供たちのありがとうのために」というビジョンが、私の価値観と一致したことが当社を選んだ理由の一つです。このほか、ベンチャー精神でいろいろなことに挑戦し、キャリアの幅を広げられる可能性があることにも惹かれました。

実際に入社してみて、挑戦と変化のスピードに驚きつつも、前職ではできなかった幅広い業務に携わることができ、学ぶことが多い仕事にやりがいを感じています。また、いろいろな経歴を持つ面白い人が集まっているので、刺激になります。若手も多く個性的で、負けないように一緒に成長していくのが今のモチベーションです。

One day schedule― ある1日のスケジュール ―

  • 午前

    各案件の課題について、上長と情報共有。対策についてチームに展開しスケジュール化。

  • 午後

    社内、メーカー、協力業者との打ち合わせ。課題整理し、作業を分担。次の打合せ資料の作成。

  • 夕方

    メールチェック。議事録、図面など資料の確認。翌日の予定決め。

Career path-キャリアパス-

  • 2009年

    機械メーカーにてプラント工事の施工管理を担当。

  • 2011年

    大学に学生兼技術員として働き、海外プロジェクトに参画。博士号取得。

  • 2014年

    建築設備の工事請負会社にて施工管理を担当。

  • 2016年

    シン・エナジーに入社。技術グループに所属し、工事の施工管理を担当。

  • 2020年

    新規案件に関して工事だけでなく、設計から運営に関しても幅広く担当。

Future― これからの夢、目標 ―

読みたい本が山積みなのでプライベート時間の確保が課題です。週末のジョギングも大事で、汗をかくことで頭を空っぽにしてリセットしています。単身赴任なので、家族と一緒に過ごす時間を増やしていきたいですね。自分がいなくても仕事が回るように、若手を育てていくのが当面の目標です。