Interview 10 日々変化する日本のエネルギー業界の中で、
自分を成長させ、自身の経験を活かして
より良い変化を創りあげていきたい。

藤元 祐輔/FUJIMOTO YUSUKE

所属:技術グループ 技術部 係長
2016年入社
新卒

※掲載内容は取材当時のものです

所属:技術グループ 技術部 係長

Profile

藤元祐輔

東京農工大学を卒業し、2016年にシン・エナジーに新卒入社。開発推進部(現バイオマス部)の技術営業として、大生黒潮発電所(宮崎県)や内子バイオマス発電所(愛媛県)など、新規木質バイオマス発電所の基礎設計や官公庁申請を担当。技術部へ異動し、大生黒潮発電所の試運転調整とO&M体制の構築に従事。

Chapter1―工場及び発電所を円滑に運営するためのサポート全体として、広い業務内容に取り組む―

大生黒潮発電所に常駐し、発電所の運用体制の検討や運転管理の現地への引継ぎに取り組んでいます。
例えば、毎日の朝礼・夕礼を通して、現場から運用状態や運転上の小さな不具合を聞き、運転管理方法を指導したり、適切な点検頻度を検討したりしています。運用状態から作業効率を改善するために必要な設備を検討し、実際に現場に導入して試験運転を行い、結果を共有して運用方法の変更を提案しています。また、長期に続く事業である大生黒潮発電所の今後を見据えて、現状の整理を行って運用の長期計画を見直し、メンテナンス部品の供給体制や定期点検の予定を調整するなど、工場及び発電所を円滑に運営するためのサポート全体として、広い業務内容に取り組んでいます。

他にも、大生黒潮発電所での経験を活かして、次案件以降の木質バイオマス事業の検討に参画しています。

部署以外の取り組みとして、社員同士で組織する委員会活動の中でスポーツ文化員会に所属して、社員同士が交流する場や見識を深める機会を生み出す企画を提案・実施しています。

Chapter2―「設計と運用をすり合わせる難しさ」と「地域の方々と向き合うことの大切さ」を経験―

大生黒潮発電所を創ることを通して、非常に多くのことを経験したと感じています。この発電所は、日本初の「ペレット工場併設の小型木質ガス化バイオマス発電所」ということで、当社にとっても、もちろん入社して間もない私にとっても、大きなチャレンジでした。

木質ガス化発電設備の試運転調整を行った当初、発電設備の連続運転期間が欧州の稼働実績の半分以下と非常に短く、その原因の追究が課題でした。日々、木質ペレットの製造工程をひとつずつ見直し、品質を確認し、発電設備が安定運転する運用方法を検討しました。一つひとつの改良をする中で、毎日、現場のスタッフとともに打ち合わせや調整を行い、地元の作業者の方との協力関係の中で課題に取り組む難しさに気づきました。

また、時には自身が作業をする中で、実際に設備を運転する上での苦労を体験し、当初の計画段階では想像もできなかった運用イメージを得られました。最終的には、多くのバイオマス関係者、有識者の方々のご意見もいただきながら解決策を見つけ、発電設備が安定運転する運用方法を確立しました。

この大生黒潮発電所の試運転を通して、「設計と運用をすり合わせる難しさ」と「地域の方々と向き合うことの大切さ」を経験し、新しい事業・技術に挑戦して実現することにやりがいを感じました。

スキーム図

Chapter3―人とのつながりを大切にし、地域の特徴を活かして、エネルギーのかたちを創りあげていきたい―

「日々変化する日本のエネルギー業界の中で、自分を成長させ、自身の経験を活かしてより良い変化を創りあげていきたい」という想いをもって当社に入社しました。木質バイオマス発電所の事業開発に営業・試運転・O&Mという領域から業務に携わった経験から、新規事業を立ち上げるポイントや苦労が、少しずつではありますが確実に自身の力になっていると感じます。

また、業務に携わる中で、「人とのつながりを大切にし、地域の特徴を活かして、エネルギーのかたちを創りあげていきたい」という新たな想いを抱きました。エネルギー自給や非常災害時電源対策などの日本全体のエネルギー課題に対して、それぞれの地域やコミュニティの単位でどのようにかたち創るか。また、人の生活に欠かすことのできないエネルギーを、その地域に住む人々にとって親密で安心・安全に供給できるかたちは何か。それを考えて、一つひとつ実現していきます。

Why ?―シン・エナジーを選んだ理由―

私がシン・エナジーに入社を決めた当社の魅力は三つあります。
一つ目は、再生可能エネルギー発電所の設計施工、新電力の販売、省エネソリューションという三つの事業領域を担っていて、エネルギーの川上から川下までの総合エンジニアリングをプロデュースすることができる企業であることです。二つ目は、中小企業であることの強みを活かして、大手企業よりも地域に密着し、よりスピーディな事業取組がしやすいことです。三つ目は、若手の頃から多くの仕事を任されるので、経験の機会が多いことです。

大学生の時に受けた会社説明会で感じた上記の三つの魅力が、私の想いにマッチしていると強く感じました。実際に業務に携わる今もその共感は変わらず持ち続けていて、仕事のモチベーションにつながっています。

One day schedule― ある1日のスケジュール ―

  • 午前

    発電所朝礼にて状況をチェック、運用体制について担当者と打合せ。

  • 午後

    改善事項を整理して、取引企業と調整。

  • 夕方

    運用状況のデータ整理や、今後の運転管理の最適化を検討。

Career path-キャリアパス-

  • 2016年

    シン・エナジー入社、開発推進部(現バイオマス部)に配属。木質バイオマス発電所の基礎設計及び官公庁申請業務を担当。

  • 2017年

    開発推進部主任。

  • 2018年

    技術グループ建設部に配属。大生黒潮発電所の試運転調整を担当。

  • 2019年

    技術グループ技術部係長。大生黒潮発電所のO&M体制管理を担当。

Future― これからの夢、目標 ―

趣味のバイク、ゲームや高校時代に放送部に所属して培った動画制作技術を活かして、世の中に発信する何かができないかアイデアを探してます。まだ具体的な目標はないのですが、ゆっくり取り組んでいきたいと思います。