お知らせ

2023.02.06

電気料金に関するご案内

2023年2月

お客様各位

神戸市中央区御幸通8-1-6
神戸国際会館14階
シン・エナジー株式会社
エネルギートレードグループ

電気料金に関するご案内

謹啓
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
現在、各種メディアでも報道されておりますとおり、世界的な燃料価格の高騰や国内火力発電所の休廃止などの影響を受けて、電力調達に関するコストの上昇が続いております。その結果、「燃料費調整制度」における燃料費調整額が上昇し、電気料金が過去に例を見ない水準に急騰しております。この問題に対し、政府主導による電気代高騰を抑制するための激変緩和措置が実施されますので、当社はこれに適切に対応することで、お客様への負担軽減を図ります。
一方で、太陽光発電等の再生可能エネルギーの増加に伴い、国内では安価に電力調達が可能な季節や時間帯も生じてきております。当社はこの状況を考慮し、電力調達方法の見直しを図り、引き続き安定的な電力の供給に努めることといたしました。ついては、現行の「燃料費調整制度」に基づいた燃料費調整額の仕組みから、当社独自の電源調達調整費の仕組みに移行させていただきます。
また、本年4月に各電力管内の一般送配電事業者による託送料金の制度見直しが予定されております。
これら事情を踏まえまして、以下の通り電気料金に関するご案内を差し上げます。
1. 国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」に係る電気料金の負担軽減措置について【2月から】
2. 燃料費調整額から電源調達調整費への変更について(沖縄電力エリア除く)【4月から】
3. 新たな託送料金制度導入に伴う託送料金変動分の反映について【4月から】
なお、詳細につきましては、別紙を参照いただきますようお願い申し上げます。
今後もお客様へ電気の安定供給とよりよいサービスをご提供できるよう、全力で取り組んでまいります。お客様におかれましては何卒諸事ご賢察のうえ、ご理解、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
謹白

 

1. 国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」に係る電気料金の負担軽減措置について

以下のお知らせにて詳細のご案内を掲載しております。
https://symenergy.co.jp/information/denkigekihenkanwa

 

2. 燃料費調整額から電源調達調整費への変更について(沖縄電力エリア除く)
(1)変更内容
燃料価格と連動した燃料費調整額を撤廃し、日本卸電力取引所(以下「JEPX」)の電力取引価格に連動した電源調達調整費へ変更いたします。なお沖縄電力管内については電力卸売市場がありませんので、従来通りの燃料費調整単価の算定となります。

(2)電気料金の仕組み
電気料金は下図の計算式で算定され、燃料費調整額から電源調達調整費へ変更となります。

(3)適用時期
電源調達調整費への変更は2023年4月1日(5月請求分)より開始いたします。

(4)電源調達調整費の内容
(ア)電源調達調整単価の算定方法
JEPXが公表するスポット市場における各電力エリアのエリアプライスが、当社の定める基準値を下回るまたは上回る場合に、以下の算定方法にて決定いたします。
ⅰ.還元(マイナス調整)
各電力エリアのエリアプライス平均値が、調整基準単価αを下回る場合
(基準単価α - 各電力エリアのエリアプライス平均値)÷(1-託送損失率) に消費税相当額(10%)を加えた価格
ⅱ.請求(プラス調整)
各電力エリアのエリアプライス平均値が、調整基準単価βを上回る場合
(各電力エリアのエリアプライス平均値 - 基準単価β)÷(1-託送損失率) に消費税相当額(10%)を加えた価格
※端数処理は小数点第3位を四捨五入とします。

<算定方法イメージ>

 

(イ)電源調達調整単価の算定に用いる調整基準単価及び託送損失率

※託送損失率は各送配電事業者が申請中の2023年4月以降適用予定の数値です。
計算事例:東京電力エリア
スポット市場エリアプライス平均値 19.85円の場合
( 19.85円 – 12.10円 )÷( 1 – 6.9% ) × 110% =9.16円
比較例:燃料費調整単価と電源調達調整単価
請求単価_2023年3月ご請求(2月ご使用分)の燃料費調整額と電源調達調整単価との比較

※改訂前:燃料費調整単価 、 改訂後:電源調達調整単価 (税込/円)
※沖縄電力エリアは現行の内容から変更ございません。
※実際の料金改定は2023年4月ご使用分(5月請求分)からの適用となるため、上記一覧の価格は参考値となります。
※上記のご請求月で電源調達調整単価の算定に用いたエリアプライス平均値は、2023年1月21日~2023年2月1日までの期間の値です。(税別/円)

(ウ)適用時期と算定時期

各ご請求月に適用される電源調達調整単価は、当該ご請求月の前々月21日~前月20日までのJEPXのスポット市場価格(エリアプライス)により算定し、決定いたします。各月の電源調達調整単価が決定されるのは、毎月20日頃となります。単価は毎月お客様のマイページにてご確認頂けます。

<適用時期と算定時期のイメージ>

(5)電源調達調整費についてのよくあるご質問
Q:電源調達調整費とは何ですか?
A:当社がお客様へ供給する電力の調達に係る費用の一部を電気料金として反映させていただくものです。日本卸電力取引所(以下JEPX)のスポット市場価格(エリアプライス)の平均値と、当社が定める基準単価との差分を基に算定し、毎月の電気料金から加減いたします。

Q:沖縄電力管内は変更ありませんか?
A:沖縄電力管内については、現行の燃料費調整額での算定方式からの変更はございません。

Q:今までより高くなるのですか?それとも安くなるのですか?
A:今までの燃料費調整額は、世界的な燃料価格高騰の影響により高値で推移しておりました。電源調達調整費はJEPXのスポット市場価格により算定する為、これまでの燃料費調整額と比べて高くなることも、安くなることもございます。

Q:どれくらい請求額が変わるのですか?
A:お客様の使用量によります。参考として燃調費調整額から電源調達調整費への変更額を資料に記載しております。

Q:各月の電源調達調整単価はどこで確認出来ますか?
A:マイページに各月の電源調達調整単価の掲載ページを公開予定です。そちらからご確認可能です。

Q:最新の電源調達調整単価はいつ決定しますか?
A:各ご請求月に適用される電源調達調整単価は、当該ご請求月の前々月21日~前月20日までのJEPXのスポット市場価格(エリアプライス)により算定し、決定いたします。各月の電源調達調整単価が決定されるのは、毎月20日頃となります。
例)2023年5月の単価は、4月20日頃に決定されます。

Q:適用される電源調達調整単価をもっと早く知ることはできませんか?
A:各ご請求月に適用される電源調達調整単価は、前月の20日頃に確定いたします。それまでの期間は暫定値をWEB上でお知らせいたしますので、そちらをご参考までにご確認下さい。
※暫定値は、それまでの市場価格を基に算定します。例)4月15日の場合、3月21日~4月15日までの市場価格を基に算定した数値を暫定値として掲示。毎月1日以降に暫定値を更新します。

 

3.新たな託送料金制度導入に伴う託送料金変動分の反映について
2023年度から新たな託送料金制度「レベニューキャップ制度※1」が導入される事に伴い、お客様へ電気をお届けする際に使用する送配電設備の使用料に該当する「託送料金」について、各送配電事業者による経済産業大臣への託送供給約款の認可申請が行われ、2023年1月27日に認可されております。
当社といたしましては、本件での託送料金の見直しによる変動分については、ご契約頂いているすべてのお客様を対象に、2023年4月のご使用分から電気料金に反映する事としております。
詳細な変更内容については、各供給エリア及びメニュー毎に異なりますので、改めて当社ホームページ及びマイページにてお知らせさせていただきます。

<託送料金の見直し影響 (託送レベニューキャップ制度導入に伴う変動影響(見込み)※2>

※1「強靭かつ持続可能な電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律」(2020年6月成立)に基づき改正された電気事業法により、一般送配電事業者における必要な投資の確保とコスト効率化を両立させ、レジリエンス強化や再生可能エネルギーの主力電源化を図る事を目的に、従来の総括原価方式に代わって、新たに導入される託送料金制度です。

※2各一般送配電事業者の公表資料(2022年12月27日)に記載の参考値です。実際の影響額はお客様の契約電力、使用電力量により異なります。