人は、地球で暮らし、そこには、生態系の営みがあり、人はその一員です。
現在、地球は様々な課題を抱えています。
まず資源についての課題です。
化石燃料は過去の生態系からの資源であり有限です。その有限の化石燃料を使用することで人は発展してきました。しかし、その過去の有限資源を使用することによって温室効果ガスが排出され、地球環境に負荷がかかっています。
さらに、一部の地域に化石燃料が集中しており、経済的、そして地政学的にも課題があります。
日本として考えると「エネルギーや食料を海外から輸入し続けている」という課題があります。つまり、様々な生産活動の結果、得た収益が海外へ流出しているのです。その額は、20兆円※にも上ります。
実に日本を支える各市町村のエネルギー収支の約9割が赤字です。
その他、社会情勢が悪化した場合、エネルギーが安定供給され続けられるかという課題もあります。現に海外から輸入される化石燃料の供給量が不足し、電力需給のひっ迫や燃料価格の高騰も周知の事実です。
それらの課題解決のためには「再生可能エネルギー」・「食料システム」・「社会システム」が重要と考え、当社は“LocalをRE・デザイン“すなわち「Local Design(ローカルデザイン)」をしていくことが必要と考えています。
再生可能エネルギーは、不安定、高コストと批判的に扱われることもありますが、海外からの化石燃料が必ずしも安定しているとは断言できません。地域資源を循環させることで、環境的にも経済的にも安定した社会を実現することができます。
当社が考えるターゲットは、「バイオマス循環」と「電力循環」です。バイオマスは、都市部も中山間部にそれぞれ存在します。
電力資源も同様です。バイオマスは、農業とのつながりが大きく含まれます。この「Local Design」は、各地域の特性を生かして循環を行うことができるのです。
地域で必要なエネルギーを地域資源で生み出すことで、先に述べた域外に出ていた莫大な費用も域内で循環するようになります。
当社は、技術面だけでなくエネルギーを基軸とした地域デザインまで考えた「Local Design」の確立に経営資源を集中させています。
「エネルギーを基軸に共に生きる社会を創る」
当社、そして地球防衛軍シン・エナジーのこの想いを、日本に、世界に広げていきたい。
皆様の厚いご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 乾 正博
(※環境省「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書_日本の化石エネルギー輸入額の推移」より2008年~2017年の平均値を掲載)