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7月20日(金)に東京大学で開催された「IT農業プロジェクト」にて、
弊社社長の乾が『バイオマス発電と農業のコラボレーション』をテーマとした講演を行いました。
「IT農業プロジェクト」とは、東京大学の山田一郎名誉教授がプロジェクト代表を務められ、
食・農分野における新事業の創出や環境保全型農業の実現、食の安心・安全に関する情報提供などを目指して、
ITを活用した新しい農業システムの研究開発を行うことを目的とした研究会です。
年に2~3回の頻度で研究会が行われており、今回で80回目を迎えました。
今回の講演テーマである『バイオマス発電と農業のコラボレーション』は、
当研究会では新しいテーマということもあり、大勢の方に興味を持っていただけたようです。
農作物の流通関係者や市の林業課、デザイン関係、建設業、
センサーメーカ、電気機器メーカ、農用機器メーカ、マスコミなど約30名の参加者があり、
各分野の参加者から様々な質問もいただきました。
【主な質問と回答内容】
Q バイオマス発電について今と昔と比べて何が進歩したか?
A 各々の原料に合わせて最適な組合せが可能になった。
上質なペレット材、乾燥チップ、低質な材(剪定枝 茶かすなど)に合わせた技術が選択できる。
特にガス化は小型分散電源として最適。
Q 今は外材を購入した方が安い原料ではないか?国内材よりも経済性があるのか。国内材にこだわる理由は?
A FIT単価が違う。基本的に外材の発電所は大型化し、熱の利用ができない。
一方、国内材を活用するスキームはFIT単価が高く、小型化が可能。
また熱利用可能である。前者と後者と比べるとFIT終了後も持続可能なのは後者である。
Q スギはバイオマス材に向かないため、山に放置されているor格安での販売が現状である。
林業側からするとこのような木材も積極的に利用して欲しいが難しいのか?
A シンエナジーではスギの材も受け入れている。今建設中の発電所もスギが大半である。
Q 発電所にはどのくらいの面積が必要か?ホテルや温浴施設に発電機が収まっているのが想像できない。
A 1台であればテニスコート程度あれば十分である。
Q 上質なペレットを材料として使用しているが、その流通はどのように安定化しているのか?
A 基本的に小型でありそれほど量が必要でない。
林業側、ペレット生産者側が無理なく供給できるようなスキームで行っている。
また、山場に近い場所に発電所を建設するため運送コストも安い。