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11月1日、日本木質バイオマスエネルギー協会が主催する勉強会に、当社社長の乾が登壇しました。
「木質バイオマス熱電併給の現場から」を勉強会テーマとし、
≪蒸気タービン≫≪ORC≫≪ガス化≫の3方式の熱電併給装置について、
各方式の木質バイオマス発電所の実例紹介を交えた講義と、
木質バイオマス発電事業に取り組む課題について、全体討論が行われました。
乾の講義では、「小規模ガス化熱電併給システム」~導入実績と日本市場への適用可能性~を議題に、
林業先進国のオーストリアと日本を比較し、
林業およびエネルギー資源に関する両国の違いを、歴史やデータを交えて説明。
さらには、木質バイオマスの活用率、特に熱の活用意識について、先進的な欧州との差を課題として提議しました。
これらの事情を含めて、後発国ならではの日本における木質バイオマス発電およびガス化熱電併給システムの課題等を、
実例を交えて紹介しました。
各社講義の概要は下記の通りとなります。
「5,700kW木質バイオマスでのハウス用熱利用」~再エネ地産地消モデル「ヒタモデル」~
講演者:株式会社グリーン発電大分 代表取締役専務 森山 和浩 氏
チップを用いた蒸気タービン発電による自家消費発電と、イチゴハウスへの熱供給の事例を交えて紹介。
「ORC による小規模熱電併給設備」
講演者:遠野興産株式会社 代表取締役 中野 光 氏
株式会社協和エクシオ 環境本部エンジニアリング部門主任 遠藤隆志氏
今年6月に竣工されたペレット工場への熱供給を主目的として開設されたORCの熱電併給設備の紹介。
ORCはシリコンオイルを媒体として用いているため、熱供給に強みがあります。
最後の全体討議では、採算面での事業実現性や熱供給方法、
また林業側では人材育成や供給量の問題についての質疑がありました。
材は集まっているが消費できず、納入をお断りしているという事例もあり、
発電用だけではなく、欧州のように熱活用(ペレットボイラーやストーブ)とあわせて取り組む必要性を感じました。
バイオマス関連事業を行う企業、自治体、NPO関係者など約60名が参加されました。