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秋田県仙北市の「鶴の湯水力発電所」で起工式を執り行いました
仙北水力発電株式会社(秋田県仙北市、代表取締役代表者:佐藤育男、以下仙北水力)がシン・エナジー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:乾正博、以下当社)と計画を進めてまいりました「鶴の湯水力発電所」は、このたび6月11日(木)に起工式を執り行いました。
当発電所は、仙北市内先達川の未利用の水資源を有効活用した、仙北市内初の小水力発電所です。当発電所の運用を通して地域活性化を図り、持続可能な街づくりを目指し着工するものです。当発電所の計画は当社の設備設計協力のもと、資源を活かして地域産業・経済の活性化を果たすべく地元企業を主体として設立された仙北水力によって進められてきました。
本発電所は、有効落差23.48m、使用水量1.05m3/s(最大出力時)、総合効率82.4%、最大出力199kW、年間予想発電量は約1,591MWh(一般家庭約490世帯分の年間電力消費量に相当 ※)となる見込みで、令和3年秋より運転開始し、発電した電力は全量を東北電力株式会社へ売電する予定です。
※ 世帯当り3,254.4kWh/年で算出(出典:電気事業連合会『原子力・エネルギー図面集2015』)
起工式 | 起工式 |
取水予定地 | 発電所予定地 |
■事業の特色
・本事業は新規地場産業を創出することを基本コンセプトとしており、地域の事業者が51%以上の出資をもってプロジェクトの意思決定に主体的に関わり、運転・管理を行います。
・また設計、建設や運用などは地元企業と提携し、関わりの多くを地域内に置くことで、地域の経済循環と活性化を図っています。
・他の河川水利用者や河川維持に配慮した取水を行い、水力事業による環境変化を極力抑えます。
・売電収入の一部を地域振興基金として地域に還元し、特有の地域課題や田沢湖固有であったクニマスの復活事業などに充てられるようにします。
■地域の特色
水深日本一で透明度も高い田沢湖や、奥羽山脈から流れる一級河川の玉川、年間2,000mm以上の降水量といった豊富な水資源を活用することで、付加価値を生み出します。
■地域の取り組み
仙北市は「森と、水と、人々のハーモニー」という理念のもと、地域固有の資源を活かして経済の活性化や環境保全を図る「仙北市地域新エネルギービジョン」を掲げています。当発電所はこの推進に寄与し、環境・経済にやさしいクリーンエネルギー導入の役割を担います。
■環境負荷
発電時にCO2がほぼ発生せず、砂防堰堤付近の取水口の敷設、導水管の地中埋設により周辺の植生に与える影響も最小限に抑えます。
シン・エナジーはエネルギーの地産地消を通して地域に雇用創出や経済効果を生み出し、自然と地域が永続して共生できる社会をつくるため、これからも再生可能エネルギー事業の推進を進めてまいります。