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当社は、このたび夏の電力需要期に向けて、高圧電力のお客様を対象に節電型DR(デマンドレスポンス)を7月15日から開始し、9月15日まで実施します。当サービスは、該当期間中に節電していただくことでインセンティブ(協力金)をお支払いするもので、お客様が電力消費を抑えることで余剰電力を生み出し、電力需給ひっ迫を緩和し、日本卸電力取引所(以下JEPX)の価格高騰を抑制できるといった双方にとってメリットがある取組となります。
2021年4月に電力広域的運営推進機関が取りまとめた電力需給見通しでは、今夏は安定供給に必要な供給力は確保できるものの、ここ数年で最も厳しい見通しとなっており、小売電気事業を行う当社としても電力需給の安定化を図り、お客様にもメリットをご提供するべく、当サービスを開始することとなります。
当社は昨年12月末から1月にかけて発生した、電力需給ひっ迫の際にも同サービスを実施致しました。46日間の実施期間で906件のお客様に協力いただき、合計336万kWhの使用電力量の節電をすることで、電力需給の安定化に尽力してまいりました。お客様からは、「省エネを意識し、インセンティブだけではなく節電の意識が高まったので、全体でコストを下げることができてよかった」という声もいただきました。
当サービスは、平日、休日で基準電力量を設定し、電力不足が予想される日の1日あたりの使用電力量が基準を下回れば、インセンティブ対象となります。時間帯を区切らないことで、お客様の営業稼働時間に合わせた節電を実施できることが特徴です。また、基準を上回ってもペナルティはありません。インセンティブ料金は9月16日以降の請求金額から相殺するかたちで支払いを行います。
当社は当サービスを通じ、日本のエネルギー事情、電力市場など広く皆様に関心を持っていただき、電力事業者として社会の課題の解決に貢献してまいります。