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当社は、兵庫県淡路市におけるエネルギー自給圏の実現に向けた計画策定事業において、このたび環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の「地域の再エネ自給率向上や災害レジリエンスの強化を図る自立・分散型地域エネルギーシステム構築支事業」の補助事業者として採択されました。
■本事業について
本補助事業は、我が国が2050 年カーボンニュートラル・脱炭素社会を実現するため、自立・分散型地域エネルギーシステムや脱炭素型交通をテーマに、新たなビジネスモデルや技術・制度のイノベーションなど先導的モデルの構築を目指す先進的な取組を支援するものです。
当社は、淡路市、及び株式会社ほくだんと兵庫県内唯一の地域新電力事業を推進しており、淡路市が取り組む「あわじ環境未来島構想」のエネルギーの自立、災害に強い街づくり実現のために、事業調査計画を行う運びとなりました。本事業の取り組みは、規模は小さいですが近い将来到来する地域社会を予見しながらエリアレベルでのエネルギー自給率の向上や災害レジリエンスの強化に繋がる地域システムを構築します。
■事業計画概要
●淡路市役所の駐車場3か所と防災あんしんセンターの駐車場に合計約950kWのPPAモデル※1のカーポートPV(駐車場屋根置き太陽光発電)を設置します。
●カーポートPVから淡路市役所庁舎、防災あんしんセンター、津名浄化センターの3か所に自営線を敷設し、発電した再生可能エネルギーの電気を供給します。
●淡路市役所の駐車場に蓄電総容量3,000kWh相当の定置型蓄電設備と移動式蓄電池用充電ステーションを併設し、災害時における災害レジリエンスの強化も図ります。
※1 Power Purchase Agreement=第三者所有モデルの太陽光発電設備
■本事業の3つのポイント
1.カーポートPVを導入することで、3施設合計で年間約630tのCO2排出量の削減を見込みます。これは杉の木約45,000本が1年間に吸収するCO2に相当します。※2
2.太陽光発電設備で発電した電力を蓄電し、夕方から夜間の時間帯に使用し再生可能エネルギーの電力を有効利用します。
3.移動式蓄電池用充電ステーション併設で、災害時にはカセット式の蓄電池を各避難所等へ移送することで、災害レジリエンス強化を図ります。
※2 杉の木は年間約14kg-CO2/本のCO2を吸収(出典:環境省/林野庁)
当社は、地域資源を有効活用する点で再生可能エネルギーの開発は「一次産業」という考えのもと、地域のエネルギーが地域内で循環する社会を目指しています。
今後も淡路市のエネルギー自給率向上に寄与することで、循環型経済圏を構築し、同市が「日本のモデル地域」となることを目指してまいります。