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2022.01.26 奥飛騨温泉郷で行う地域貢献型水力発電が新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」を受賞

奥飛騨水力発電株式会社(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷、代表取締役社長:志田正雄)及び当社が岐阜県高山市奥飛騨温泉郷で行う地域貢献型小水力発電が、一般財団法人 新エネルギー財団が主催する「令和3年度新エネ大賞」において、「新エネルギー財団会長賞【地域共生部門】」を受賞しました。

新エネ大賞は、一般財団法人新エネルギー財団が実施(後援:経済産業省)しているもので、新エネルギーの一層の導入促進と普及および啓発を図るため、新エネルギーに係る商品および新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動を広く募集し、そのうち優れたものを表彰しています。

 

■受賞のポイント
本事業は、地域貢献型小水力の開発事業であり、3地点の開発を予定しており、1地点目安房谷水力発電所(657kW)が運転開始しています。発電収益の一部を「地域振興基金」として拠出し、発電所が立地する国立公園の便益向上と地域を活性化・保全する事業に資することなどを目指しています。
地域資源である水力を活かした持続可能な地域づくりや地域のオーナーシップの醸成による国立公園での新規水力開発の実現等、地域共生にふさわしい取組みとして評価されました。

■概要
奥飛騨温泉郷は岐阜県北東部の高山市に位置する温泉地域です。この地域は穂高連峰を挟んで存在する上高地等とともに、中部山岳国立公園の重要な一画を占めています。2020年12月に運転を開始した安房谷水力発電所は中部山岳国立公園第二種特別地域内にあり、「地域の活性化」及び「国立公園の利便性向上」に寄与する事業であると、環境省の判断により事業が許可されたプロジェクトです。

奥飛騨温泉郷は近年、地域経済が減退傾向にある一方、急峻な地形と豊富な降水量により我が国でも有数な小水力ポテンシャル高密度地域です。本プロジェクトは豊富な小水力発電資源を、秀逸な環境条件との調和を図りつつ、地域自らが開発し、便益を地域に還元することにより地域活性化のエンジンとすることを目的として実施いたしました。ここで重要なことは、事業全体を通じて、地域関係者にオーナーシップ意識(「おらが村の発電所」という意識)を醸成していくことです。基礎調査から発電所建設・運営及び国立公園内の環境保全作業にも、地元の方々が主体的に参画する、まさに、地元の地元による地元のための発電所建設が実現している点が大きく評価されました。また、地域貢献型開発では、一地点開発で完結するのではなく、複数地点を逐次開発する地域一貫開発(第一期開発として安房谷水力発電所に続き、今年度中に他2地点の建設に着手する)の推進により効果の拡大と持続性向上を図っています。

本プロジェクトを含む第一期による地域経済への裨益効果は20年間で35.5億円であり、このうち、地域振興基金は売電収入の一部を、国立公園整備や地域文化活動等のための資金(第一期3地点で合計約19百万円/年)として20年間にわたり拠出するなど、今後とも、地域の資源を最大限活用し、長期を見据えた地域活性化のサポートを行ってまいります。

 

<関連発電所プレスリリース>

・安房谷水力発電所

・一宝水第一水力発電所

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