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2023.04.26 「バイオ炭」の散布による環境配慮型農業の評価試験を5社で開始 ~農林水産省「みどりの食料システム戦略」の実現に貢献~

当社は、株式会社伊藤園(代表取締役社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区/以下「伊藤園」)、くしま木質バイオマス株式会社(代表取締役:堀口三千年 本社:宮崎県串間市/以下「くしま木質バイオマス」)、株式会社堀口園(代表取締役:堀口将吾 本社:鹿児島県志布志市/以下「堀口園」)、鹿児島堀口製茶有限会社(代表取締役:堀口大輔 本社:鹿児島県志布志市/以下「堀口製茶」)と連携し、「バイオ炭※1」の茶園散布による環境配慮型農業の評価試験を開始しました。

※1 木炭や竹炭などが該当し、具体的な定義としては、「燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃超の温度でバイオマスを加熱して作られる固形物」。(2019年改良IPCCガイドラインに基づく)

農林水産業が、2050年農林水産業のCO2ゼロエミッション化を推進する中、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するため、「みどりの食料システム戦略※2」を策定し、農業由来の温室効果ガスの削減には、化石燃料、化学肥料や化学農薬の削減、炭素貯留などの環境負荷低減の取組が効果的であると掲げています。「バイオ炭」は、土壌への炭素貯留効果とともに、土壌の透水性を改善する効果が認められている土壌改良資材として農地施用が推奨されています。

※2 農林水産省「みどりの食料システム戦略」
HP https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/

当社は、宮崎県串間市のバイオマス発電所「大生黒潮発電所」の運営会社であるくしま木質バイオマスと連携し、県内の未利用木材(スギ、ヒノキなど)を用いた発電事業を行っており、ガス化発電工程の際に副産物として生まれる難分解性の炭素を含む炭「バイオ炭」の農地施用試験を進めてまいりました。

今回、その活動をさらに加速させるため、伊藤園と連携し、串間市に隣接する鹿児島県志布志市の茶園である堀口園及び堀口製茶の協力の元、同発電所の「バイオ炭」を試験的に散布し、「土壌改良効果(透水性、保水性、保肥性、通気性など)」を通じた「茶の収穫及び品質に対する影響」を評価するとともに、「バイオ炭」の茶園散布が「温室効果ガス削減」につながることを検証します。

 


近年、気候変動の影響や生物多様性の低下、SDGsをはじめとする環境への意識の高まりを受け、社会全体を持続可能なものにしていくことが求められており、関係5社は本取り組みを通じ、地域の資源循環を推進するとともに、環境配慮型農業の確立によるを目指してまいります。

 

■本取り組みに携わる5社の概要

株式会社伊藤園
【本社】東京都渋谷区本町3-47-10
【代表者】代表取締役社長 本庄大介
【URL】https://www.itoen.co.jp
【事業内容】茶製品及び清涼飲料水メーカー。茶農業の技術開発と普及に向けたロードマップを策定し、持続可能な茶農業に貢献する技術の普及を目指している。

くしま木質バイオマス株式会社
【本社】宮崎県串間市大字西方1803番地
【代表者】代表取締役 堀口 三千年
【URL】https://www.kushimabiomass.com
【事業内容】宮崎県内の未利用木材(スギ、ヒノキなど)を用いたバイオマス発電事業(大生黒潮発電所)を運営。

◆株式会社堀口園
【本社工場】鹿児島県志布志市有明町野神3451-8
【代表者】代表取締役 堀口将吾
【URL】https://www.horiguchien1986.com
【事業内容】伊藤園の契約生産法人、大規模茶園を経営。茶卸売業、碾茶製造業、仕上茶製造業、小売業、委託加工(ティーバッグ、粉砕など)を行う。

 ◆鹿児島堀口製茶有限会社
【本社】鹿児島県志布志市有明町蓬原758番地
【代表者】代表取締役 堀口大輔
【URL】https://www.horiguchiseicha.com
【事業内容】伊藤園の契約生産法人、大規模茶園を経営
茶の栽培から荒茶製造、製品販売に至るまでの茶業一貫経営を行う。

シン・エナジー株式会社
【本社】兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館14階
【代表者】代表取締役社長 乾 正博
【URL】https://www.symenergy.co.jp
【事業内容】エネルギーを軸とした地域デザイン&エンジニアリングを行う。大生黒潮発電所の設計施工、O&M実施、「バイオ炭」の利活用を推進。

→プレスリリース(PDF)はこちら

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