兵庫県朝来市生野銀山バイオマス発電所

兵庫県朝来市生野町猪野々47-1

兵庫県朝来市

生野銀山バイオマス発電所

持続可能な林業の実現を目指す、
地域未利用材を活用したバイオマス発電所

兵庫県は約67%※1、朝来市は約84%※2という豊富な森林率を有していますが、木材価格が不安定であることも重なり、林業労働者の減少と高齢化への対策、生産性の向上等が課題となり、森林資源を十分に活用できていない状況にあります。
当発電所は燃料として年間で約10,000tの地元兵庫県産の未利用材をチップに加工して使用し、持続可能な林業の実現を目指します。

※1:林野庁「都道府県別森林率・人工林率(令和4年3月31日現在)」参照

※2:朝来市「朝来市森林ビジョンの策定(令和5年1月6日現在)」参照

発電所コンセプト

ハブ&スポークモデル※3によるバイオマス循環圏の樹立

~ 地域の化石燃料の代替資源として余剰熱と端材を有効利用 ~

※3:生野銀山バイオマス発電所を拠点に木材を集積させ、燃料となるチップやチャー(バイオ炭)を近隣施設に展開するモデル

本事業は、兵庫県朝来市において県産の豊富な森林資源を活用し発電を行う事業です。
地元関係者が出資している生野銀山バイオマス株式会社が主体となり発電事業を行うことで、地域主導の意思決定を可能としています。
「地域木質資源の適切な利用」「地域経済の循環」「新たな雇用の創出」を促すことで、林業を基軸とした「持続可能な朝来市」の実現に寄与します。

point1地域主導:発電事業主体を、地元関係者と新設した株式会社(出資比率 地元(但馬・播磨)の事業者:66% 当社:34%)で行うことで地域主導の意思決定を可能にします。

point2技  術:総合エネルギー効率※4(電気・熱)の高い設備を採用することで、地域資源を最大現活用できます。本システムの発電効率は28%(当社推定値)で、熱利用も含めると総合エネルギー効率は最大で83%を見込んでいます。※4:一般的に再生可能エネルギーの発電効率は、太陽光発電で最大20%程度、風力発電で最大30%程度

point3林業振興:100%地域の未利用材を活用することで、林業振興を目指します。

輸入依存の化石燃料から100%地域材に転換する
ことで、エネルギー料金として地域外に出ていたお金が、
地域でまわる

余剰生産する木質チップの近隣熱需要家施設での利用を推進し、
地域における林業、熱エネルギー事業
を振興し、雇用を創出する

発電時に副産物として生まれる
バイオ炭(チャー)農業散布利用を推進

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事業スキーム

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  • 発電設備の構成WegscheidEntrenco GmbH社製(ドイツ)
    小型高効率木質バイオマス熱電供給システム(150kW×6台連結)
  • 木材(未利用)年間消費量約10,000t(含水率:50%)
  • 発電出力900kW
  • 稼働時間(見込)8,184時間(24時間連続/日×341日/年)
  • 年間売電予定量約7,000MWh(一般家庭約1,770世帯)
    ※ 世帯当り3,950kWh/年で算出 出典:【環境省】令和4年度家庭部門のCO2排出実態統計調査結果の概要
  • 売電先関西電力送配電株式会社
  • 発電所名生野銀山バイオマス発電所
  • 所在地兵庫県朝来市生野町猪野々47-1
  • 事業運営生野銀山バイオマス株式会社
  • 燃料供給株式会社山田林業、他 地元林業事業者 等
  • 設計・施工シン・エナジー株式会社
  • メンテナンスWegscheidEntrenco株式会社 / シン・エナジー株式会社
  • 土木建築工事グローバル建設株式会社
  • 発電所オペレーション株式会社山田林業
  • 敷地面積約7,600平方メートル

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